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「脱法ドラッグ」をコカインと誤鑑定 警視庁

産経新聞 3月12日(月)22時30分配信


「脱法ドラッグ」をコカインと誤鑑定 警視庁

)を麻薬取締法違反(所持)の現行犯で誤認逮捕していたと明らかにした。男性が持っていた粉末を、コカインと誤鑑定していた。男性は逮捕3日後の同日、釈放された。

組織犯罪対策総務課によると、男性は9日午後、自分で「人が押しかけている」と自宅から110番通報。小金井署員が駆けつけたところ、そうした事実はなく、男性が挙動不審だったため、署員が任意で身体検査したところ、ズボンのポケットから微量の白い粉末が入ったプラスチックケース3個を発見した。

粉末を簡易鑑定したところ、コカインの陽性反応が出たため同日、男性を現行犯逮捕。しかし、12日に科学捜査研究所で詳細に鑑定した結果、法律上は禁止されていない「脱法ドラッグ」だったことが分かった。警視庁は簡易鑑定で誤った反応が出た経緯について調べる。
 男性は同署の調べに「粉は新宿で買った。法に触れる物ではないと思う」と否認。任意の尿検査でも違法薬物の反応はなかった。

 組対総務課の住友一仁課長は「捜査結果を検証し、再発防止に努めてまいりたい」とコメントした。
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熊本・27年前の殺人事件>78歳男性が再審請求

毎日新聞 3月12日(月)11時57分配信

<熊本・27年前の殺人事件>78歳男性が再審請求


熊本県宇城(うき)市(旧松橋<まつばせ>町)で27年前に知人男性(当時59歳)を刺殺したとして、殺人罪などで懲役13年の刑が確定、服役した熊本市の宮田浩喜(こうき)さん(78)が12日、成年後見人の弁護士を通じて熊本地裁に再審請求した。

 弁護団は新証拠として(1)宮田さんが当時「燃やした」と供述した布が熊本地検に保管されていた(2)凶器とされた小刀の形状と遺体の傷が合わない(3)ポリグラフ検査の質問が適切でなく、結果が信頼できない--などの46件を提出した。

 93年、宮田さんからの申し立てを受けた日弁連人権擁護委員会が「冤罪(えんざい)事件の可能性が高い」として委員会を設置し調査に乗り出していた。宮田さんは99年に刑期を終え、現在は病気療養中。成年後見人の弁護士が親族の意向を受けて請求に至った。

 事件は85年1月8日、松橋町の自宅で男性が首や胸などを刺された遺体で見つかった。県警の捜査で3日前に宮田さんが男性と飲食していたことが判明。取り調べで宮田さんが自白したため、殺人容疑で逮捕した。宮田さんの犯行を示す物証はなく、1審途中から否認に転じた。熊本地裁は自白の信用性を認めて86年に懲役13年の判決。控訴、上告はいずれも棄却され90年に確定した。

 宮田さんの長男貴浩さん(56)は「父がやっていないことは最初から分かっていたこと。生きているうちに、完全に真っ白の無罪を勝ち取りたい」と心境を語った。
  

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